色々ある百選シリーズ

逆にありすぎる

公共建築百選に付いて話をしてきたが、日本にはこれ以外にも百選と名の付く有名な観光名所、もしくは芸術的観点、または自然的な風景といったものなどを総称して紹介している。テーマだけでも全国各地に存在しているが、一般的には風景などの景観や先に紹介した建物なども代表的な例としてあげられる。そういったものを全て見るだけでも、日本人はどうしてこんなに色々な種類の百選を作り上げてしまったのか、なんて思ってしまうのは気のせいではないはず。

こうした百選は国が推し出して登録を推奨しているものもあるが、大抵の場合は一般公募によって意見を集めてテーマを介してみた時、いかなる作品が適しているかを選定して取り決められるという。百選と言われるだけあって、その登録が必ず100ないといけないのが原則、規則となっているが中には数が足りていないものもあるため、はっきりとこれが正しいと言えるかどうかは取り決められないようだ。

百選と言われるだけあってテーマごとに適したものが日本各地にあるのはいいことだと思うだろう、しかしそんな百選が北は北海道、南は沖縄まで全国各地、あらゆる地域特有の百選が存在しているという。こうはっきりいっては何だが、有り難みがないと感じてしまうのは筆者だけだろうか。風光明媚となるもの、人為的に開発されたものが歴史的に見て優れた作品であった場合には後世にも伝え聞かされるべきというのは分かる、ただテーマとなっているものが多すぎるのも考えものだろう。その中でもテーマとして取り上げた建築に関しては他にも百選と称される物がある。

一瞬『んっ??』と思うかもしれないが、気のせいだ

建築物として名を馳せているものについては日本国内だけでなく、日本国外からも建築物として高い評価を受ける場合は沢山ある。その中でも百選として選ばれたものもある、国際組織として主に近代・現代建築技術を採用した建造物を対象として歴史的・文化的に価値ある物を成果として記録していくために作られた『DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築』と呼ばれる百選がある。ちなみに言うと、日本の携帯会社と何ら関係がないことははっきりと伝えておこう。

組織名は『DOCOMOMO』と呼ばれていますが、建築方面で言えばこちらの組織はかなり有名なのです。1989年に組織が創設された国際学術組織となっており、近代建築史研究者を始めとしたあらゆる方面で建築に携わる人々が加入していることで名を知られている。言われてはっきりと組織の目的などが見えてこないという人もいるだろう。簡単に活動目的から見てみるとこのようになっている。

活動目的となる方針

  • モダン・ムーブメントの建築遺産の重要性を、一般市民・行政当局・専門家・教育機関に広めること
  • モダン・ムーブメントの建築作品の調査を進め、学術的価値を位置づけること
  • モダン・ムーブメントの貴重な建築作品の破壊と破損に反対すること
  • 資料調査と保存のために基金を誘致すること
  • モダン・ムーブメントに関する見識を一般に広め、探求すること

もうすぐ二百選になる

大義名分となる目的意識がはっきりとしたところで、この組織が日本の建築様式で素晴らしいと言及された建物についてはDOCOMOMOの日本支部が取り決めたモダン・ムーブメントの建築を残していくために創設されたのが『DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築』というものがある。

こちらの建築は先に紹介した公共建築百選とよく似ているのだが、公共のものではない民間の企業が所有しているものも当てはまっている。はっきりとした違いとして選ばれるテーマ性が異なっている点としてもそうだが、それ以上にこれは百選というには選定された建築物の数がおよそ200近いところまで選ばれているのだ。それだけでもかなり異質だと感じる人もいるはず、どこが百選なんだと言いたくなる人もいるかもしれない、ただ世界的に著名な建築家なども携わって選定に立ちあっているため無下には出来ないのかもしれない。

現在までおよそ174もの建築物が登録されているため、数だけで見れば百選とはいかないが建築という側面だけ見れば日本建築の重要な側面が評価されていると思ってくれればいい。