石川県金沢市の有名なホール

多目的ホールとして

次に紹介するのは江差追分会館とは趣は異なるが、同じように音楽を行う場所として石川県金沢市にある『金沢市文化ホール』について取り上げてみよう。この文化ホールはいわゆるコンサートホールの一種となっており、ここでは音楽系のイベントが行われている場所として地元の人達にしても有名なホールの1つとなっている。規模でもみればそれほど大きくはないため県外の人々にも知られるほど有名とまではいかないため、金沢市ならではの文化ホールといってもいいだろう。

このホール自体について言えば正直、そこまで極端に有名な建築とまではいきませんが公共建築百選の1つとしてその名が知られています。百選に登録されていること、それは建築技術としても十分評価されるほどにクオリティの高さは折り紙つきだからこそ、選ばれたといっていいだろう。何が凄いのかと言われて説明してもパッとは理解しづらい部分はあるが、このホールを設計した技術者が業界的にも名を馳せるほどの有名人だったと言う点も関係している。建築業界では過去の歴史から多くの人々に愛され、現代に立ち並ぶ建造物と遜色ない古風でありながら周辺環境に溶け込んでいる建築を何棟も設立した実績を持つ『芦原建築設計事務所』が担当した。業界について詳しく知らない人だと想像つかないかもしれませんが、この研究所を設立した『芦原義信』さんについては建築業界に精通していた重鎮でもあり、建築士としてもその能力は選りすぐりだった人物だった。

建物の特徴として

金沢市文化ホールについて見ていくと、その他の文化ホールと見比べてみればとりわけここが凄いと感じる点は、個人的な見解で挙げさせてもらえば『茶室』の存在は中々魅力的だ。そこまで広くはないが、こじんまりとしているが日本庭園を想像させる手入れされた庭を眺めながら茶室については知っている人は何度でも使用したいと思える作りとなっている。茶室を利用したことがない人には実感の得られない話かもしれませんが、段々と少なくなって来ている点を考えれば地元にお茶を学べる場所として貸し出されている事を思えば、貴重な憩いの場としても優遇されている。

この茶室はホールが出来た当初から設計されていた点を考えると、当時から茶室が周辺に少なかったがために設計段階から作られることは考えられていたと分析できる。必ずしも茶室だけの利用だけではない、その他芸術活動などにも利用できるため利用方法は必ずしもお茶を学ぶ場としては最適だ。

芦原義信さんについて

少し閑話休題とはいきませんが、この文化ホールを設計した芦原義信さんについて少し話をしていこう。一言で言えば建築家としてこれ以上ないほど有名な人は早々いないといえる。2003年に他界するまで彼が作った作品の中には全国的に知られている建築物がいくつか存在している。代表的なものとして、

  • ソニービル
  • 東京芸術劇場
  • 武蔵野美術大学(アトリエ棟等一連の校舎)

などを設計している。

建築家としてもそうだが、かつては東京大学で名誉教授として教鞭をとっていたため業界を目指す学生にとっては憧れとしても見られていた方となっている。また、建築家として都市景観について日本の問題点をいち早く糾弾していた第一人者としても知られている。雑踏とただただこれが必要、あれが必要といった欲望だけであらゆる建造物が乱立されてしまい、景観など皆無に等しかった時代があった点は専門家に言わせれば悪しき歴史といってもいい点だ。

ヨーロッパなど世界各地の年と見比べればただ最先端となるものをいくらでも創造するだけでは何も生まれないと悟っていたのだろう。景観としてもそうだが、発展から生まれた社会問題へと派生していく事を考えれば芦原義信さんはそうした点にもどこか気づいていたのかもしれない。

地域に溶け込む

そんな芦原義信さんという建築業界で知られる方に建造された金沢市文化ホールは、小学校跡地にて1982年に建造され、その後98年に公共建築百選の1つとして登録された。周辺地域は正直な感想を言ってしまえば、あまり見通しが良いとは言えない環境となっているため、疑問に感じる人もいるはず。思うところはあるかもしれませんが、建築物としては優れていることには違いないため、一度見聞してみると新しい発見があるかもしれないので、見ておく事をオススメします。